娘夫婦から玄関の土間に設置するベンチの製作依頼がありました。

そこで玄関ベンチを新規に設計することにしました。

意趣としては和風ということでした。

そこで天板を横格子とすることで和趣を演出してみました。

材はヒノキにすることにしました。

鳩山町のすぐ隣のときがわ町にある "木の駅ときがわ" に出向きヒノキを調達しました。

材料：　ヒノキ

サイズ：750mm(W)×350mm(D)×400mm(H)

塗装：無し

構造：座面のないスツールと等価です。

４本の脚と４枚の幕板で構成した枠に横格子を並べた構造となっています。

仕口：４本の脚のそれぞれは長手方向の幕板１枚と短手方向の幕板１枚と四方胴付き平枘接ぎ（しほうどうつきひらほぞつぎ）で接合されています。

なお長手方向の幕板と短手方向の幕板のそれぞれの枘は脚の枘穴内で留で接がれています。

上記の接合法は見た目が簡素なので今回選択しました。

なお角材３本が互いに直交する接合に対して日本では特に呼称はないですが、米国では "3-way joinery" と呼ばれています。

この接合は、家具特に脚物家具で普遍的な接合です。

従って種類もいくつかあり、強度、外観、製作の難易度から選択します。

短手方向の幕板は横格子の角材と四方胴付き平枘接ぎ（しほうどうつきひらほぞつぎ）で接合されています。