ルーターとは木工作業用の電動工具です。

板材の面に溝を切ったり、木端、木口を段欠き加工[*]したり、面取り加工[*]したりと木工作業には欠くくことのできない工具です。

私も用途に応じ複数台保有しています。

ルーター自体は言わば電動モーターなのですが、その回転部に様々な刃を取り付けることで様々な加工を実行できます。

そのルーターの刃のことをルータービットと言います。

このルータービットがたまってきたので、ルータービットを収納するケースを設計製作しました。

材料：

 　本体；メランティ突板貼り集成材

 　底板；シナ合板

 　ルータービットトレイ；ハードフォーム  ( Rockler 社製 )

サイズ：333mm(W)×180mm(D)×174mm(H)

 塗装：無し

仕口 [*]：本体も蓋もともに側板同士はあられ組接ぎ [*] です。

蓋の天板は縁を段欠き加工[*]して側板アセンブリに四方桟蓋（しほうさんふた）[*]としています。

天板の縁は面取り [*]加工してます。

本体と蓋は丁番でつないでいます。

木材にメランティ突板貼り集成材を使用しました。

そのためあられ組に出現する木口面に集成材の境界線と木目の差異がでてしまっています。

この結果として、あられ組接ぎ部が複雑なテクスチャーとなっています。

　あられ組は奇数枚組接ぎが普通です（この理由は不明です）。

今回は、あられ組は本体に10枚組接ぎ、蓋に4枚組接ぎを採用しました。

これは今回あられ組を手工具ではなくルーターで加工したため、使用したルータービットの刃径と使用木材から決定した結果です。

丁番が見えてます。