製品例詳細情報

花台2025
花台2025:正面
花台2025:正面
2025-06-11 04:07:16

お生花を活けた花器を載せる台を花台(かだい)といいますが、娘夫婦からの要請で花台を製作することにしました。

もちろん花器のみならず、観葉植物や盆栽などあるいはお気に入りの物品を載せてディスプレイする用途にも適用できます。

娘夫婦からは神棚の製作の要請もうけており、神棚と対で設置したいとのことでした。

以前試作した花台のデザインを生かしつつ、要請されたサイズに変更しかつ天板と幕板との接合を新方式に変えて製作しました。

今回の花台を花台2025と呼ぶことにします。

 

材料:スギ無垢材

サイズ:600mm(W)×300mm(D)×900mm(H)

塗装:オイルフィニッシュ(ワトコオイル)

色:ナチュラル(無色透明)

 

仕口[*] :試作した花台は、天板、幕板(まくいた)、貫(ぬき)、脚[*]、棚板から構成されてます。

天板は、板2枚をすり合わせ矧ぎ(すりあわせはぎ)[*] で接合してます。

天板の縁の上部は丸面取り加工、下部は角面加工してます。

前者はルーター加工、後者はテーブルソーで傾斜(ベベル)縦引き加工してます。

左右の幕板2枚および前後の幕板2枚は、それぞれ天板に駒止め(こまとめ)1個および2個により接合してます。

駒止め(こまとめ)は、駒留め(こまとどめ)ともよばれています。

天板に加工した蟻溝は天板の木目に直交してます。

4本の脚部角材は、天板に接合した上記2枚の左右の幕板に四方胴付き平枘接ぎ(しほうどうつきひらほぞつぎ)[*]で接合してます。

また前後2枚の幕板は、各2本の脚部角材に四方胴付き平枘接ぎ(しほうどうつきひらほぞつぎ)[*]で接合してます。

4枚の貫は、4本の脚部角材に四方胴付き平枘接ぎ(しほうどうつきひらほぞつぎ)[*]で接合してます。

棚板は横格子で構成され、4本の格子角材はそれぞれ左右の貫材に四方胴付き平枘接ぎ(しほうどうつきひらほぞつぎ)[*]で接合してます。

脚の角材の四つの側面のうち内側の二つの側面は、下部をテーパー状に加工してます。

これは立ち姿をスレンダーにする意匠です。

 

 

花台2025:斜め左側
花台2025:斜め左側
2025-06-12 04:08:14
花台2025:正面斜め右側
花台2025:正面斜め右側
2025-06-12 04:09:17
花台2025:正面左側
花台2025:正面左側
2025-06-12 04:11:39
花台2025:正面右側
花台2025:正面右側
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