この写真は、今から20年ほど前に設計・製作したリビングボードです。

側板と底板の右側接合部の接着固定部が緩くなったため、今回修理いたしました。

製作後リビングにずっと置いていたのですが、我が家のリビングの再構成のためリビングから和室へ配置転換されてしまいました。

これを機に懸案だった修理となったわけです。

今回は塗装は見送りましたが、いずれ剝げのある部分の再塗装での修復をしたいと考えています。

材料：パイン・米栂・杉の無垢材、集成材
サイズ：1450mm(W)×340mm(D)×790mm(H)
塗装：オイルフィニッシュ（ワトコオイル）
色：ダークウォールナット

仕口：天板[*]と側板[*]、地板[*]と側板[*]、横方向仕切板と側板[*]、縦方向仕切板と側板[*]とは、肩付き片胴付き大入れ接ぎ（かたつきかたどうつきおおいれつぎ）[*]です。

4枚の引戸は、杉板2枚をすり合わせ矧ぎ（すりあわせはぎ）[*]で接合し框[*]で組んでます。

3個の抽斗[*]は、前板[*]と側板[*]を包み打ち付け接ぎ、先板[*]と側板[*]は片胴付き大入れ接ぎ（かたどうつきおおいれつぎ）[*]で接合しています。

台輪[*]は、留め[*]で組んでます。

注記：[*]で表記した用語は、用語解説（glossary)で図解を使って説明してありますので、ご覧いただき用語の意味をご理解願います。

この部分は背板がありません。

というのもこの部分にガスファンヒーターを収納する設計にしたからです。

この框は、横框が張り出した変則的な框となっています。

框の接合部が少々剥げが出ています。

修正が必要ですね。