製品例詳細情報
キャスター付きのサイドテーブルということでワゴンサイドテーブルと命名しましたが、ワゴンサイドテーブルの第二弾を設計製作しワゴンサイドテーブル II 型としました。
ワゴンサイドテーブルの第一弾は、枡格子で構成し全体の軽量化と審美感を追及しました。
しかしながら枡格子の利点は捨てがたいのですが、作製に手間がかかる問題がありました。
今回は枡格子を採用せずに軽量化と作業効率を追求してみました。
材料:
角材:スギ無垢材
天板、底板:キリ集成材
サイズ:450mm(W)×300mm(D)×550mm(H)
塗装:無し
Photo.1 に示しますように、天板部の長手方向の角材を縦框、妻手方向の角材を横框と定義することにします。
天板の長手方向の縁を凸状に縦框の縁を凹状に加工し、本核端嵌め接ぎ(ほんざねはしばめつぎ)[*]で接合しています。
天板の妻手方向を段欠き加工[*]し、横框を包み接ぎ[*]で接合しています。
底板部も天板部と同一の仕口です。
側板部は二本の棚板角材で構成し、天板部と底板部の縦框角材と留形三枚接ぎ(とめがたさんまいつぎ)[*]で接合してます。
中央から側板部よりに二本の支柱角材を建て、天板部と底板部の縦框角材と四方胴付き平枘接ぎ(しほうどうつきひらほぞつぎ)[*]にて接合しています。
側板部の二本の棚板角材と支柱角材の二本を結んで棚板部をつけてます。
棚板部は天板の妻手方向に平行な二本の棚板角材に天板の長手方向に平行な縦格子7本を四方胴付き平枘接ぎ(しほうどうつきひらほぞつぎ)[*]で接合してます。
二本の棚板角材の一つは支柱角材に、他方は側板部の側板角材に四方胴付き平枘接ぎ(しほうどうつきひらほぞつぎ)[*]で接合してます。
天板部と底板部の妻手方向の各二つの縁のうちで側板部ではないほうの各一つの縁を丸面取り加工[*]しています。
Photo. 1 ワゴンサイドテーブル II 型の各部名称
注記:[*]で表記した用語は、glossary(glossary)で図解を使って説明してありますので、ご覧いただき用語の意味をご理解願います。