製品例詳細情報
●ダボ接合
板と板の接合の手法です。
木製の円柱状のダボを介して、Photo.1 に示しますように板どうしを接ぎます。
ダボの穴は、ドリルであけます。
Photo. 1 ダボ接合 (写真引用:http://kagusi.com/archives/3943189.html)
●段欠き(だんかき)
Photo.1 に示しますように、板材の木口をL字型の段差に切り取る加工を段欠きあるいは欠き取りと呼びます。
写真は板材の木口を段欠きしていますが、板材の木端を段欠きする場合もあります。
写真のようにトリマー、ルータ、テーブルソーなどを用いて機械加工できます。
他方手加工の場合は、鋸及びきわ鉋などを用います。
Photo.1 段欠きあるいは欠き取り(写真引用:https://www.btmt.jp/hpgen/HPB/entries/41.html)
●接手(つぎて)
木材同士をつなぐ場合、同一方向の木材をつなぐ部分を「継手」(つぎて)、90度というのが典型ですが異なる方向の木材をつなぐ部分を「接手」(つぎて)と呼んでいます。
前者と音が同じで紛らわしいのでご注意ください。
なお後者を「仕口」(正式にはしぐち、俗にはしくち)とも呼びます。
仕口も接手も英語表現では、joint or connection となります。
●包蟻(つつみあり)
抽斗(ひきだし)の前板と側板の接合によく使用される仕口です。
側板の蟻型をしたほぞの長さを前板の板厚の2/3程度と短くし、前板に側板の木口が隠れて見えないようにした(包み)ものです。
ほぞが蟻型をしているため、Photo.1 の矢印の方向の引っ張りに対して強い接合となるため抽斗の仕口によく使用されています。
Photo. 1 包蟻 (写真引用:https://ameblo.jp/my-kanna/entry-11387300311.html)
●包み接ぎ(つつみつぎ)
Photo. 1 に示しますように、2枚の板材の一方(board A)の木口を他方の板材(board B)厚さの幅で段欠き加工しそこで嵌め合う接手を包み接ぎと呼びます。
この接手の利点は、単なる打ち付け接ぎよりも接合する面積が増えるため強度がますことと木口領域が減り見栄えが良くなるということです。
簡単な構造であるため、抽斗の前板と側板の接合によく使われます。
なお接合部の強度補強のため、図のboard Bの面側から釘やネジを打ち付けた接合を包み打ち付け接ぎと呼びます。
Photo.1 包み接ぎ(写真引用:https://3dwarehouse.sketchup.com/model/2378b9519b8b9e369ca96b2737246fca/%E5%8C%85%E3%81%BF%E6%89%93%E4%BB%98%E3%81%91%E6%8E%A5%E3%81%8E)