製品例詳細情報
●木端矧ぎ(きわはぎ)
すり合わせ矧ぎを参照。
●組木(くみき)
接着剤・釘・金物などを使わずに3次元的(立体的)な幾何学的構造を形成する木工技法のこと、またはその3次元的(立体的)な幾何学的構造のことです。
木と木の交差する箇所には様々な継手、仕口(接手)の技法が適用されています。
組木は、木造建築物が発達したアジアにおいて発展したものです。
日本では神社仏閣といった伝統建築物において発達してきました。
組木は接着剤・釘・金物などを使わないため分解が可能であり、また再生する際には立体造形の知的要素が要求されます。
そのため、立体パズルとして商品化されているものもあります。
●組子(くみこ)
釘を使わずに木で2次元的な幾何学構造を形成する日本独自の木工技法のこと、またはその2次元的な幾何学構造のことです。
幅5mm前後に挽割りした木材に溝・穴・ホゾ加工をして2次元的な幾何学構造を実現します。
この組子は、主として欄間衝立・間仕切り・引戸・障子・書院障子などの建具の構成に適用されます。
また純和風のインテリアとして、行燈・鍋敷き・コースターなどにも組子が採用されています。
組子が適用される材としては、主として杉・桧などの柔らかい細工が容易なものです。
組子は日本各地に伝統技術として受け継がれていて、特に岐阜県の飛騨組子、栃木県の鹿沼組子、福岡県の大川組子が知られています。
●組手(くみて)
木材同士を90度つなぐ場合を組手と呼びます。
●木口(こぐち)
幹軸に垂直な断面を木口と呼びます。
Photo. 1 をご覧ください。
板材の場合の木口を図示しています。
柾目、板目いずれの場合も、幹軸に垂直な断面、すなわち木口には年輪が出現します。
幹軸に平行な方向を繊維方向と呼びます。
柾目、板目いずれも板材の長手方向が繊維方向となります。
なお、板材の繊維方向に平行な側面を木端(こば)と呼びます。
Photo. 1 木口と木端、繊維方向:幹軸との関係(写真引用:http://wp1.fuchu.jp/~kagu/siryo/mokuzai.htm)