製品例詳細情報
ダイニングテーブルやソファーサイドでノートパソコンを使用する状況はありませんか。
その際やはりノートパソコンを設置するテーブルが欲しくなりませんか。
というわけで今回サイドテーブルとして利用でき、移動に便利なキャスター付きの木製品を設計製作しました。
キャスター付きのサイドテーブルということでワゴンサイドテーブルと呼ぶことにしました。
写真の水平方向部材の上部を天板、底部を底板、その間にある部分を棚板と呼ぶことにします。
軽量化するため全体に格子組を多用しました。
天板 (てんぱん、てんいた)の格子組は、枡格子で縦横等間隔にしています。
枡格子は、木連れ格子(きずれこうし、きつれこうし)または狐格子とも呼ばれています。
いっぽう鉛直方向部材の右部を側板 (がわいた)、左部を仕切板と呼ぶことにします。
また便宜的に、水平方向部材の長辺方向を水平横、短辺方向を水平縦とよぶことにします。
枡格子は、隣同士表と裏を反転させて意匠をこらしています。
材料:ホワイトウッド無垢材
サイズ:495mm(W)×292mm(D)×553mm(H)
塗装:無し
仕口[*] :天板は框 (かまち)[*]で構成し、枡格子の水平縦方向の桟(縦桟と呼ぶことにします)と水平横方向の桟(横桟と呼ぶことにします)を四方胴付き平ほぞ接ぎ (しほうどうつきひらほぞつぎ)[*]で框に接合しています。
枡格子[*]は、縦桟と横桟を十字相欠き接ぎ (じゅうじあいかきつぎ)[*]で接合してます。
枡格子の横桟は、十字相欠き接ぎの掘り込みを交互に上下入れ替えています。
これに対して縦桟は、十字相欠き接ぎの掘り込みを片側だけにしています(これを片組手(かたくで)といいます)。
枡格子のこのような組手により、単純な枡格子とは異なる意匠を発現しています。
棚板と底板は框で構成し、水平横方向に走る横格子で組んでます。
横格子は、水平縦方向の縦框に四方胴付き平ほぞ接ぎ[*]で接合しています。
側板も框で構成し、粗目の横格子で組んでます。
横格子は、縦框に四方胴付き平ほぞ接ぎ[*]で接合しています。
注記:[*]で表記した用語は、用語解説(glossary)で図解を使って説明してありますので、ご覧いただき用語の意味をご理解願います。
側板は框で構成し、粗目の横格子で組んでます。
横格子は、縦框に四方胴付き平ほぞ接ぎで接合しています。
棚板と底板は框で構成し、水平横方向に走る横格子で組んでます。
横格子は、水平縦方向の縦框に四方胴付き平ほぞ接ぎで接合しています。