製品例詳細情報
●平ほぞ接ぎ
2本の角材の男木(おぎ)のほぞの形状を平ほぞとした場合の接合の仕口を平(ひら)ほぞ接ぎと呼びます(ほぞの項を参照ください)。
平ほぞ接ぎには、胴付きの数に依り、片胴付き平ほぞ接ぎ、2方胴付き平ほぞ接ぎ、3方胴付き平ほぞ接ぎ、4方胴接ぎ平ほぞ接ぎの4種類があります。
●ブックマッチ
ブックマッチ (bookmaching) とは、板材をバンドソーなどで半分に挽き割ってFigure 1 のように本を見開いた状態にした2枚の板材の配置を指します。
この配置では、2枚の板材の木目模様が図の軸YY'を対象軸とした線対称に近接したものとなるため独特のシンメトリカルな意匠が得られます。
個人的には完全な線対称ではなく、板材をバンドソーなどで引き割った際の切りしろ数mm分の厚さ方向の木目のズレがあるため自然でありとても良い感じがあります。
Figure 1 の板材Aの木端Eaと板材Bの木端Ebを合わせてすり合わせ矧ぎにして、テーブルなどの天板に応用することがよく行われています。
このすり合わせ矧ぎした板材を、ブックマッチされたパネル (bookmached panel)と呼びます。
また、観音扉や引き違い戸の鏡板に応用することもよく実施されています。
Figure 1 ブックマッチ(写真引用:https://www.woodcraft.com/blog_entries/composing-with-grain)
●フラッシュ構造
フラッシュ構造とは、角材の芯枠で作った框(かまち)[*]の内部に小角材を詰めて、框(かまち)の両側を合板を接着した特殊合板です。
中空心合板とも呼ばれています。
最大の特徴は、軽量であることです。
量産化に適合し、ドアなどの建具材あるいは量産家具材に使われています。
Photo. 1 フラッシュ構造 (写真引用:http://i-zukan.net/ic/k_woodpanel.htm)
●ベタ底
上げ底参照。